沿革 History


年表
五興設備という社名の由来は、文字通り、創業メンバーが5名だったことにある。佐藤芳太郎、植田宣夫、高島晴男、佐藤幸治郎、番匠士郎の5名がその創業メンバーであり、”五人で興した空調設備の会社”という由来から五興設備と命名された。
同じ時期に同じ会社や現場で過ごした5名が集まり創業したのが「五興設備」。「五」という数字は、創業時の5人にちなんでいます。
5名が20万円ずつ持ち寄って資本金とした五興設備は、最初は全員が技術職営業のようなもの。夜間や休日の仕事も多く残業も当たり前、何日も家に帰らず仕事に励む日々が続いたそうです。そんななかでも仲間との良好な関係や、お客様からの信頼を得ていき、多くの仕事を受注できるようになっていきました。
そのベースにあったのは、創業時の5名が現場調査や設計・積算、さらには現場会議での切り盛りなどさまざまな部分を担ってきたから。5名から徐々に人数が増え、協力会社が増えていった後にも、幅広く現場を見て安全・安心・高品質な施工は五興設備のレガシーとして在り続けています。
仲間との協力関係も創業時から引き継がれているものの一つです。技術を先輩から後輩へ伝承することはもちろん、先輩・後輩かかわらず同じ目線で話をし、バカを言いながら仕事をできる関係性を構築できています。これは社内だけではなく協力会社の方々も「同じ船に乗っている仲間」と認識。創業時に思い描いていた「請負工事も手がける!」という夢はもちろん、さまざまな取引先・仲間・協力会社との団結によって無事故・無災害も叶え続けているのです。

1979年から鉄道会社関連の案件を受注することになった。複数の路線を擁する鉄道会社の案件は駅舎の空調設備が中心で、1980年代には五興設備の中でも急成長の案件になった。
1973(昭和48)年に有限会社として創設してから17年を経て、1990(平成2)年6月25日に、会社組織を株式会社に変更し、株式会社五興設備となり、新たなスタートを切ることになった。資本金は1000万円、社員数も18名を数えるまでに成長していた。
空調設備関連工事は、多くの取引先に支えられて成立する。五興設備の社業が発展・成長するにつれて、多くの協力会社との協業体制が不可欠となっていた。
それまでの有限会社組織から、株式会社組織に組織替えを行った翌年の1991(平成3)年には、社業拡大に伴って社員数も増えてきたことから、移転を敢行することとなった。


順調に社業も発展を遂げ、客先からの信頼はより強いものになっていった。引き合い案件も安定的な受注に至っていたこともあり、新規学卒者の採用を開始する。
それまで五興設備では、技術部と総務部の2つの部署しかなく、現場を担っている技術部の社員が設計業務や見積書作成業務などの付随業務も全て担当しており、現場担当の負担は大きなものだった。そうした体制を改善するために、管理部を新設し、設計グループと安全グループの2つに分け、技術部から設計業務などを移管した。

現場における安全衛生管理は、当社一社でなし得るものではなく、共に働く協力会社との共通理解の醸成と現場における実践が不可欠となる。そこで安全衛生協力会を発足させ、さまざまな情報の共有はもとより、安全衛生の向上に努めることとなった。

勤続3年以上の社員を対象として、五興設備の自社株の一部の取得を奨励する「従業員持ち株会」を設立した。
野崎正勝が代表取締役社長に就任した。初代の代表取締役社長であった佐藤芳太郎から数えて4人目であり、創業メンバー以外からの就任は初となる。創業50周年を迎えるにあたって、経営陣の若返りを図り、さらなる社業発展を成し遂げようという気概の表れといえよう。